勉強会(2025年9月)

サービス担当者会議は、利用者様の参加を基本としています。しかし利用者様が参加していても、実質的には「本人不在の会議」となってしまう場合もあるようですので、今回は「サービス担当者会議の注意点」について学びました。

 

<実質的な本人不在の会議の傾向>

①サービス担当者の見解や報告中心に会議が進行する(利用者様が疎外感を抱く)

②専門用語などが飛び交う(言葉の意味が理解できず、発言しにくい)

③本人の発言が広がらない(勇気を持って話しても、すぐに担当者の話に移る)

④本人の希望が否定される(自信喪失、あきらめ、自己否定感、羞恥心、怒りなど負の感情が生じる)

⑤会議の目的が共有されていない(担当者による専門的な意見の収集やサービス調整の場となっている)

 

実質的な「本人不在」の会議は「自分が目の前で軽視される」という生身の人間として辛い時間を伴います。それは心理的葛藤がより深く、自己尊重感の喪失とともに、会議参加者への信頼感も大きく損なわれます。

 

これを機に自分の担当者会議の運営状況を振り返り、上記のようにならないよう見直しを行っていきます。 

もみの木ケアプランセンター
もみの木ケアプランセンター


 もみの木相談支援センターでは「カスタマーハラスメントの具体的な対策」について勉強しました。

 

①長時間拘束タイプ・・・約束の時間を過ぎても相談員を拘束したり、電話をなかなか切ってくれない

<対策>その日に決めるべきことや、確認事項を具体的に伝えたり、時間内に収めるために、事前に

    時間の設定を行う等、「時間を意識したコミュニケーション」を心がける

 

②暴力タイプ・・・殴る・蹴るなどの危険な接触行為を伴う

<対策>面談時には、座る時の位置を考え、少しでも相手と安全な物理的距離を保つ

 

③暴言タイプ・・・怒鳴る、大声で罵るなどの行為や侮辱的な発言を伴う

<対策>相手の意見を丁寧に受け止め、一呼吸おいてからこちらの意見や代替案を伝える。

    暴言が続く場合は、面談を中止するなど毅然とした態度で臨む

 

 大切なのは、一人で抱え込まずに相談し、各関係者と情報共有することです。自分自身だけでなく各関係者も守れるように、今回学んだことを実践に活かしていきたいと思います。

 



 シニアコミュニティーつばきでは、外部から講師の方をお呼びして「AED(自動体外式除細動器)」の取り扱い講習会を行いました。

 

 AEDは、心停止状態にある人(意識がなく、普段通りの呼吸がない人)に、心臓のけいれん(心室細動など)を取り除き、心臓の正常な働きを再開させるために使用します。救急車を呼び、到着するまでに平均約8.6分かかりますが、除細動までの時間が1分経過するごとに生存率は約7~10%低下します。心臓が血液を送らなくなると3~4分以上で脳の回復が困難になると言われています。

 

 心停止かどうか判断に迷う場合も、まずはAEDを使用し、音声ガイダンスに従い操作することで、救命の可能性を高めることができます。万が一に備え、職員全員が注意事項を理解して、正しく使用できるように学ぶことができました。

 

 成人では突然の心停止の原因は主に心疾患ですが、心停止が起こった事で自分に心疾患があると判明する方が多いようで、心停止の事前予測は非常に困難です。利用者様の急変時に冷静に対応出来るように、AEDの保管場所や使用方法、胸骨圧迫の方法などを定期的に学ぶと同時に、フロア内にいる他の利用者様の安全も確保できるよう、職員の行動の仕方を確認していきたいと思います。



 発達に特性のある子は、体幹の弱さや手指の不器用さ、口周りの筋力の弱さから、座っていられない、食具が上手く使えない、しっかり嚙んで飲み込めないなど、食事がスムーズにいかない場合があるので、今回は「食事動作が苦手な子への対応」について学びました

 

<食事動作の4段階構造>

1.姿勢を保つ・・・体に合った椅子と机を使用し、床に足をつけ、背筋を伸ばして座る

2.食具の手指操作を養う・・・食具を使って食べ物や飲み物を口へ運ぶには、手指の力や手首の

              回転や固定、腕の保持力が必要

3.目と口の動きを養う・・・食べ物を上手く運べないのは、見る力や口の周りの筋力が弱かったり

             視力や眼球運動の発達が未熟

4.意欲を育む・・・子供が意欲的に食事が出来るような環境設定や対応を心がける

 

  食事の動作が苦手な理由には、体幹の弱さや不器用さなどが背景にあるということを念頭に置き、その子にとって何が苦手なのかを見極めて、遊びの中で楽しく身につけられるような支援を心掛けていきます。



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